技術士二次試験の筆記試験は合格率10%の超難関です。
私は昨年と今年と2回受験して、不合格、合格とも経験したので、その経験を語りたいと思います。
どのくらい勉強した?
筆記試験の勉強時間について、毎日学生くらい勉強して、それを何年間も続けてようやく合格したなんて噂もありますが、実際そんなことありません。(少なくとも私の場合は違いました)
何年もかけて合格した人は、日々の勉強時間をあまり取れなかった人で、結局のところ合計勉強時間的にはそこまで多くないんじゃないかなと推察してます。
私の場合は、まず2〜3ヶ月間、毎週土日を勉強に充てました。
途中食事や休憩も含めて1日8時間以上は勉強してました。
で、昨年の筆記試験は落ちました。
ただ、不合格の理由は明白で、問題文の意図が分からなくて、何を書けばいいのかわからない問題が1問ありました。
普通に国語の文章読解能力の問題です笑
逆に、他の問題は全て完璧に解けていてA判定でした。
何が言いたいかというと、2〜3ヶ月ちゃんと時間を取ることができれば、筆記試験は合格できるということです。
実際、今年は昨年の勉強内容を思い出す練習をしただけで、追加の学習なしで合格しました。
私はずっと国語学年最下位だったくらい文章読むの苦手なので、そうじゃない人であれば私と同じ勉強法で勉強すれば一年目で合格できると思います。
どんな勉強方法?
勉強方法は色んなパターンの人がいると思います。
1.国土交通白書を読み込んでキーポイントを把握。キーポイントの詳細を調べて理解する
2.技術士セミナーに参加して勉強する
3.過去問を勉強する
私がおすすめするのは、「3.過去問を勉強する」です。
その理由は、最も短期間で得点アップできるからです。
国土交通白書から勉強するケースだと、筆記試験当日までの限られた時間では、白書を読み切ることすらできないと思います。
白書を抜粋して解説しているような参考書もありますが、私はおすすめしません。(私も最初に買ったのですが、その上でおすすめしません)
そういう参考書で学べることは、どんなキーワードが流行っているのかということですので、その先にはキーワードについて調べるフェーズがあって、それがどんな問題で出題されるか考えるフェーズがあって、最後に解答を作成してみるフェーズになります。
そんな時間あるわけない笑
私は早々に無理だと諦めて方向転換したので合格できたと思ってます。
技術士セミナーについても同じく時間的な問題です。
技術士セミナーは、技術士試験を専門としている講師が解説するので非常に有意義ではあります。
もちろん否定しませんし、なんなら一番時間対効果は大きいと思います。
でも、技術士セミナーって筆記試験までの期間にわたって継続的に受講してもらわないとお金が取れないので、情報が全部小出しなんですよね。
先に欲しい情報も試験ギリギリにならないとくれなかったり、皆んな足並み揃えて同じ勉強プランにされるため、個人の特性に応じた勉強法ができないんです。
なので私は、個人で情報収集して、自分のプランで勉強するのが最もストレスフリーだし効率的な学習方法だと思っています。
私の勉強方法公開
私の勉強方法は、過去問から学ぶ勉強スタイルでした。
技術士会の公式ホームページには、誰でも数年間分の過去問が見れるようになっています。
また、先輩から過去問とそれに対する解答骨子を貰って勉強していました。
過去問から勉強することの利点は4つです。
・必要な範囲だけ勉強できる
・傾向がわかる
・無料でできる
・自分のペースで勉強できる
必要な範囲だけ勉強できる
実際に出題された範囲だけを効率的に勉強できるので一切無駄がない!というのが最大のメリットです。
建設業界は長時間労働の産業な上、体力仕事ですので帰宅後や週末の時間は、なるべく休息に使いたいものです。
1分でも短い勉強時間で合格できるよう、効率的に勉強しましょう。
また、過去問を見てもらうと分かるのですが、技術士二次試験の出題は例年決まった出題形式ですし、範囲も限定的です。
最初にそれを理解すると、ハードルが高いイメージを払拭して、肩の力を抜いてストレスなく勉強できるので私はすごくおすすめします。
傾向がわかる
過去問を見ると、問題文の構成が毎年ほぼ同じことに気づくはずです。
また、出題テーマについても限られたパターンから出題されていることが分かります。
そのような出題傾向を理解すると、勉強すべき範囲が分かり、無駄な勉強をせずに済みます。
また、実際に解いてみると、何もかけないことに気づきます。
じゃあ何が分からないから解けないんだろう?と考えてみて、用語が分からないのか、質問文に対する解答のテンプレートが分からないのかなど、自分に足りないものを理解できます。
「最初から過去問を見ても解けないから意味ないや」ではなく、そこで見つけた課題を一つずつ解決していくほうがずっと近道なんだということを知ってほしいです。
無料でできる
これも私にとってはすごく大きなポイントでした。
過去問は技術士会のホームページから見れるので全部無料です。
解答のポイントや解答テンプレートもネットで調べたらいくらでも出てきます。
参考書も講習会やセミナーも数千円〜数万円単位と、仕事のために自費でそんなに払うのはどうなのかなってレベルの出費ですよね?
まあ会社が払ってくれてるセミナーなら参加するだけしておくのがいいとは思いますが、わざわざお金を払うほどの価値はないのかなと思ってます。
あとはやっぱりストレスフリー、それは重視してました。
資格試験って会社から取れ取れって言われてストレスだし、仕事と同時並行で、しかもプライベートの時間を削って勉強なんてストレスだらけです。
それに加えてお金まで飛んでいくなんて、私的には働いてる意味ない!って感じでした。
プライベートのために、お金のために働いてるのに、なんで逆に時間を削ってお金を払ってるのか。
そんなこんなで金銭的なところよりも、精神的なところで無料ってのは大きかったです。
自分のペースでできる
先述した通り、技術士対策セミナーなんかだと、決められたペースでしか情報を入手できません。
運営側は継続参加してほしいから重要なポイントは試験ギリギリまで開示してくれないし。
学生時代を経験した私たちには、それぞれの勉強ペースが分かっていて、自分で学習プランを立てる能力もあります。
自分に合った勉強プランで進められるのも過去問を教材とするメリットです。
私の場合は、問題に対する解答文章を制限字数に合わせて作成するということを全ての問題に対して繰り返しました。
紙に書くと覚えやすい性格なので、ノートも何冊か買ってひたすら書いてましたね笑
そんな感じで、今回は私の勉強方法について解説しました。
次回の記事では個別の問題文について詳細な勉強についても解説していこうと思いますので、ぜひチェックしてみてください。
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