ゼネコンに入社すると、受験しないといけない資格は3つあります。
コンクリート技士、一級土木施工管理、技術士です。
このうち、技術士は最難関の資格で、数年間かけて何度も受験してようやく合格できるといわれる試験です。
私も今年受験してきたので、どんな資格なのか、試験の流れなどを紹介したいと思います。
技術士試験とは
そもそも技術士試験といっても2つ種類があります。
まず、大学卒業レベルであることを証明する技術士一次試験です。
JABEE認定を受けている大学だと、この一次試験は大学卒業時に自動的に合格扱いとなります。
次に、技術士二次試験で、これが今回のテーマで最難関と言われる試験です。
合格率10%程度と言われていて、筆記試験と口頭試験から成ります。
今年私が受けたのもこちらの二次試験です。
一般的に「技術士資格」と言われるのも二次試験の方です。
技術士を取得するメリット
技術士は最難関だけあって、取得するメリットはたくさんあります。
まず、建設会社に勤めていれば会社から取得するように言われるのですが、その理由は、技術士の人数によって入札時の会社の評価が高くなるからです。
技術士が多いほど案件を取りやすくなり、会社の利益になります。
また、技術士を持っていないと管理職に昇格させないというゼネコンも増えています。
個人のメリットとしては、技術士として認められることで責任ある立場での仕事の増加が期待されます。
また、技術士という信用があると客先との打合せもスムーズに進められます。
あとは、技術士会などのコミュニティに参加して、高度な技術情報を収集できるなどでしょうか。
まあ私としては会社での立場のために取得すると考えていて、個人のメリットのためにという感覚ではないですね。
会社側もそれを分かっているからこそ、受験費用を負担してあげるよとかって制度があるんだと思います。
どのくらい難しいの?
技術士二次試験は最難関と言われていますが、実際どのくらい難しいのでしょうか?
過去の受験情報は技術士会の公式サイトで確認することができますが、そこから私が計算したところによると、建設部門の筆記試験の合格率は10%程度、口頭試験は90%が合格しています。
筆記試験、口頭試験両方を合格して初めて合格なので、10%のうちの90%が合格しているわけなので、結局のところ10%を切るくらいの合格率ということですね。
試験の準備はいつから?
技術士の準備は4月から始まります。
4月から技術士会公式ホームページより受験申込書をダウンロードできるようになります。
様式に従って記入して4月中に提出までしないといけないのですごく大変です。
これまでの業務経歴を証明するのに、これまでの現場の所長や会社から承認を貰わないといけないのでさらに大変!
まあ電子データで渡してOKを貰えばいいんですが、向こうも業務があるので返信が遅かったりして、申し込み期限までに間に合うかヒヤヒヤしていました。
で、その後は7月に筆記試験がありました。
合格通知は11月とかだったかな?
で12月に口頭試験って感じなので、筆記試験に合格してから口頭試験の勉強しようって思ってる人は結構忙しいです!
私もそのタイプだったので超大変でした。
いまは口頭試験の合格発表待ちです。
受験してみて(感想)
実は私は昨年も受験していて、まあ筆記試験で落ちちゃったんですがね。
なので4月の申し込みは昨年と同じ流れだし全然余裕でした。
筆記試験の方も昨年勉強していたので、そこまで忙しく勉強してたって感じではないです。
昨年は毎週末勉強漬けの日々を2ヶ月くらいだけで、今年は昨年勉強した内容を思い出す練習をしただけで、ほとんど勉強していませんでした。
てことで実質2〜3ヶ月間、土日を勉強に充てれば受かると思います。
建設業界だとこの時間を取るのが意外と難しいんですがね。
口頭試験の方も、昨年筆記で落ちたので、そっちのことしか考えてなくて、筆記試験の合格通知が来るまで何も勉強していませんでした。
しかも口頭試験の試験日がなんと、12月上旬!
口頭試験は12月から1月末までの間のどこかの日を指定されるんですが、たぶん私は一番最初の組みでした笑
そんなわけで2週間くらいしか勉強期間がなかったわけですが、いつも寝てる通勤時間にがんばって起きて勉強しました。
ネットに想定質問が落ちてるので、それに対する解答をスマホのメモ帳に書いて覚えてって感じです。
周りの方々の話を聞くと、何時間も勉強しないとって言われてるので、私のケースとは結構ギャップがあるなと感じています。
で、なんでだろうと考えたところ、まとまった勉強時間を確保できたかどうかの差かなと感じてます。
たぶん何時間も勉強してやっと合格したという方々は、ちょこちょこ勉強する日々を何年も過ごしてようやく合格って感じだと思います。
なので、2〜3ヶ月間毎週土日を勉強に充てれた私と、合計の勉強時間はそこまで違わないのかもと思います。
あとは、勉強の方向が正しいかどうかもあるかもしれません。
最初に筆記試験の過去問を見て、どんな問題かなって見ておいて、必要な箇所を効率的に勉強するのがいいです。
じゃないと試験範囲無限大の試験になってしまって、余計なところばかり勉強するハメになります。
と、えらそうに分析しておいて口頭試験不合格ってオチになってたらどうしよう…。
ということで技術士二次試験ってこんな感じなんだーくらいをわかって頂けていれば嬉しいです。
技術士試験関連の記事をこれから投稿していくので、ぜひ通勤電車を頑張って起きて、私の記事をチェックしてください笑
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